研究を引き継ぐ場合は内容を細かく把握する。

こんにちは。

 

結城です。

 

今回のテーマは「研究を引き継ぐ場合は内容を細かく把握する。」です。

 

当たり前ですね...(笑)

 

私の4年次の研究テーマは先輩の研究を引き継いだものでした。

 

4月ごろ、ゼミでテーマ紹介をするために修士論文や過去のゼミ資料などを読みました。

 

このとき、「だいたいわかった。」で終わらせてはいけないということをお伝えしたいのです。

 

私は、収率を上げるための条件検討をしておりました。

 

過去の結果と考察を理解し、新たなアプローチを考え、研究を始めました。

 

実験を始め、初めての合成が終わったころ、先輩はどうやって目的物質を精製していたか読んでいないことに気が付きました。

 

そのとき、先輩のノートをサラッと見て、「あーこれね、わかったわかった。」などと深く考えずその方法で精製しました。仮に方法Aとします。

 

しかし、まったくうまくいきませんでした。

 

そのとき、私はこう思いました。「いままでと違う条件で合成してるからうまくいかなかったんだ...今回は別の精製方法が必要なんだ...」

 

そこから2か月ほど精製方法を検討しました。

 

2か月経ってもうまくいかなかったので、おかしいなあと、先輩の修論をみてみました。

 

すると、「方法Bで目的物質を分離」と書いてあるのです。 

 

発狂しそうになりました(笑)

 

それに、方法Aについても、「方法Aでは、うまくいかなかった」と書いてあったのです(笑)。

 

読者の方で「先生に相談していればこんなことにはならなかったのでは?」と思う方がいるかもしれません。

 

ダメなんです(笑)。先生はみんなの実験をこと細かに把握しているわけではないので、私が先輩と違った方法で精製していることになんて気が付かないのです。

 

ということで、事前にしっかり修論なりを読み、細かいところまで把握することが大事ということが伝わりましたでしょうか?

 

ちなみにですが、深く考えず、方法Aで精製してしまったのは、自分の予想していた方法と一致したからです。「やっぱりこれだ。大丈夫大丈夫いける。」みたいな感じです。この辺りの思い込みも注意です。

 

最後までありがとうございます。

 

それでは。